波風

DVD化されていないのでVHSを探して購入した。
こうしてみると、僕自身も見逃してきた現象が多々あるコトに気づかされる。
もし、その当時の経験と知識でこれを観て理解デキただろうか?
もし、あのまま片田舎者に囲まれて生き続けていたら気がつけただろうか?
気がつかないまま努力を続けて報われただろうか?
きっと・・・仲間に恵まれて包まれて慰められ諌められ、気がつくコトさえ許されなかったように思う。


もし、この物語を片田舎者が観て古い時代の滑稽なお話だと思ったとしても・・・
10年待っても15年待っても、いまだ古臭く滑稽であるテメェらには気がつけないのだろうとも思う。
また、主人公の立場や想いが解るような気がするだけで、なんとなく参加してなんとなく同調してなんとなく立ち消えてゆくのだろうね。
その存在など有っても無くても、なんとなく生きていられるから。


製造業が作る奴隷牧場での無力感ってやつだ。
歳をとると希望が無いので絶望も無い。片田舎者も同じだね。
ただ生かされているだけだ。