一路

たった今、9分前に事実上の引退?報道第一報が。
今さっき、YouTubeで昨日のプレイ録画を観て、とうとう打率1割台に転落か・・・と肩を落とした矢先のこと。
コメント欄のコメントと多数の共感。 確かに、僕自身もそう感じてしまった。
最終打席後の険しい表情は、そうゆうコトだったのか。。。


残すは優勝経験。 News記事によると、いかなる形であれ可能性は残ったわけだ。


僕もそうだったけど、何より視力低下がプロの自信を削ぐ。
生まれつきの器用さと修練で身に着けた技能で人より多少は長く誤魔化せるのだけれども、やっぱさすがの彼もココまでか。。。


とうとう我々世代の終焉。誰もが通れる道では無いが、誰もが譲る道。
一流はエピローグも素敵だな。
カッコイイからではなく、辻褄の合う哲学が美しい。


昨年、僕ぁ最後の力を振り絞って東京活動に全力で取り組んだ。
内容をココに書くと自慢になってしまうか、もしくは自己満に感じられてしまうだろうから伏せるけどさ。
学生時代に見た夢への挑戦。なにもかも捨てて稀有なセカンドキャリアを得た。
ハナっから無理は承知でのチャレンジだったが、この歳であのレベルへの挑戦は心身共にキツかったよ。
そんな金にもならないこと、その歳からよくヤルね と、さんざん嘲笑されもしたけどさ。
金を得たコトが無い奴の言うセリフ、モテない奴の言うセリフ、つまらない人生にしがみ付いている奴の言うセリフ。いちいち気にしてたら何も始まらないから、気が済むようにヤッた。


いつだか友人の東大卒君が、僕はいつ死んでも悔いはありませんと言っていた。
強がりには聞こえない満たされ溢れ出る言葉に当時の僕は嫉妬していた。
ハンデだらけである僕の場合、後悔を感じる余裕が無いほどヘトヘトに疲れ切ってしまった。
背中を押してくれた彼や支えてくれてる京大卒君らには本当に感謝してる。



ま、結果的には精神論での特攻はガス欠で墜落(不時着)だったけどさ。
今日のNewsを知り、奇遇だけど実は昨年の僕も彼と似た『落としどころ』へ落として一区切りつけてきたのさ。
そ、全力で可能性だけ繋げてきた。
お二人さんなら解るだろうけど、『当然』では僕が満たされるわけが無い。
僕の場合、たとえ物理的にはキツくても論理的に到達可能な線上に身を残しておく決断をした。
そりゃ、それだけでも甘くないよ。実際、キツかったもん。ご老体は心身共にボロボロよ><
ビジネスのほうが断然簡単。正解が明確だから。


昨年末に体を壊したときに、もはやこれまでかと感じてさ。
7年前に半生の荷を捨てたツモリだったけど、さらに削がなければならないと痛感したのね。
この春にまた可能な限りを削いだけど、衰えてゆくスピードのほうが早い。
何より重いのは老猫の介護。先週も死にかけて病院へ。浮かせた時間と熱量を奪われるばかり。


ココが難しい決断だった。
東京活動を仕事にしてしまえば楽ではあるが、僕の残り時間では物理的に目的へ到達できない。
計画を練り直す時間すら惜しいと思うほど年齢的に追い詰められて焦るばかり。
ギャンブルでもさ、次の半荘があればエエけど、、、南三局でビリからトップを狙うには、奇跡の交差点で出合い頭狙いの一手を引き寄せる必要がある。プロでは難しい。素人ならではの芸当だ。



今春は西部邁さんのおかげで『死の恐怖の克服』がデキた。彼は高潔だ。
そう遠くはないであろう老猫との別れも、口で言うほど覚悟は簡単じゃなくてさ・・・チョコとジェリービーンズの食いすぎで歯を失い続けている僕が、なんと猫の歯槽膿漏を心配して老猫の歯磨きをさせられている始末・・・
つくづく愛とは理不尽で煩わしいと嘆くばかり。
昨年末の病気の際には、老猫の延命を優先しての無理な二重生活にも疲れ果ててさ。
猫の手も借りたいのに、身を削ってまで猫に手を貸してる愚か者、死ねばイイのに、ホントそう思った。
あの時は病気による身体の苦痛もあって、いっそ殺して欲しいと窮地の他力本願、ホント思った。
身体の衰えほど観念論の敗北を感じさせられるコトは無い。


老いとの向き合い方。
あの選手は50代までボロボロになっても続けるのか?とヒヤヒヤして見守っていたが、ようやくホッとした。
昨年度末(3月)で東京活動も片田舎活動も一区切りをつけてしまっていた僕は許される思いでした。
デキている人間がいるのに諦めてしまったようで、この1カ月間は凄いと尊敬しつつも僕の見切りは早すぎたか?とモヤモヤしていた。
昨年はアメリカ帰りさん、今年はイタリア帰りさん、二方とも相応に老いて片田舎DEEPexへ戻ってきたが気は若返っていた。
それを見て、僕は感化されなっかた。正直、元々気が若い僕は『老けなきゃ』と焦ってるのよね。
老害だと排除されるようにでもならないと、いつまでも求められるコトに応え続けるのもシンドイから。
生へ執着する理由を限りなく減らしたい。悲しい思いもしたくないから老猫より早く死にたいと思うほど。
日にタバコを60本も吸ってるのに、なかなか死なんのな。どうゆうワケなんだろう?


俺さ、かなりの快楽キャリアを積んできたからさ。。。。
今後、その快楽値を超える経験を追うって、、、かなり難しくなってきてんの。
LustだかLoveだか判別つかないうちに腹上死ならMAX値で逝けたかも?だけどさ。
老化で僕の体内時計は早く進んでしまい気が焦っているわりには、大志を描き難い時代だからなのか目に映る景色はユックリ流れてるので真偽を冷静に判断デキちゃうのよね。
そうゆう意味でも、もぅ、余計なコトをしたくない と心から思うようになってしまった。
情もそう。薄情を搔き集めたところで質量は知れてる。金もそう。対価の成長が追いついて来ない。
片田舎でダダクサな子育てを終え月並みを目指して死んでゆく輩ばかり見てると、お先真っ暗。
役目が終わったと出涸らし同士が旅行だ不倫だ、デタラメに時間を浪費しながら老後に備えて蓄財に励んでやがる。絶望。

7年も経てば人も街も変わるのに、イヌ畜生と愛北片田舎は変わらない。
まさに1日でも早く死にたい煉獄やわ。