深夜のCoffee

屈辱の夏が終わる。
老いとゆう現実を突きつけられた夏だった。


今夜は大好きな雨だが、満月のせいもあってか心身ともに落ち着かない。
以前ならば無性に女を抱きたくなってファストフードを買いに出かける感覚で繰り出したものだが・・・今となってはソレも味気無く、そんなことよりもミーコの余生に出来る限り付き合ってやりたい。
そんな気持ちが伝わったせいか、たった今ミーコが膝元へ飛び乗ってきた。
こうゆう気持ちが愛なんじゃないか?と僕は思ってる。
愛とは?と聞かれたら、僕は見届けるコトだと考えているからだ。
そうゆう意味で僕は愛されたコトは無い。きっとミーコも愛されている自覚は無いだろう。
その契約や確認が不要である点も僕が考える愛なのだ。
ありがとうの一言さえも無い。交尾を求めているワケでも餌をせびっているワケでも無いのに擦り寄って来る。
原始的だが実に自然で疑いようの無い行動だ。


懸け甲斐、僕の言葉だと賭け甲斐。
この老いた肉体で挑むには一撃にかけるしか無い。それが武道の習い。
英語で言うとALL INかな。好きな言葉だ。
だからポーカー映画って好きなのよね。



親から愛されたコトが無いから愛が解らない人なんだと言われて悩んだコトがあった。
先見の明が無いのか、覚悟が無いのか、ドチラかが欠けている連中の言う愛が僕には解らないだけのコトだった。
片田舎者の惚れた晴れたやなど、愛だか義務だか解りゃしない。
友情だ愛情だ家族愛だと、半端者同士が貶めあっているようにしか感じられない。
金を使ってやるコトが愛だと遠回しに強要されているだけのコトで、その条件が仕事みたいで僕は何より嫌う。
無条件降伏とゆう条件であれば僕は潔く呑むのに・・・いちいち七面倒な条件をつけてくる半端者は、条件かぶせて追い払い片づけざる得ない。そのジレンマが何より悲しい。惚れさせろとゆう依存に苦しめられるだけ。
チビチビと不味い安酒を喰らってツマラナイ時間を潰すくらいなら、賭け甲斐のあるその時を静かに待ちたい。
低俗に意識とゆう時間を奪われるくらいなら、閉ざして純度を保っていたい。
爆発か蒸発か。その一瞬で決まる。