味的好奇心

今日は御茶ノ水にある本屋さんへ出かけた。
先に秋葉原で買物してから帰りに寄るツモリで中央線から東京駅で山の手線へ乗り換えようとすると…
なんと山の手線が運行休止で閉鎖されていた。
ほな、御茶ノ水へ戻って先に本屋へ行こうと中央線へ戻ると、車内には同じような乗客が大勢いて…「たったコレだけの距離を、こんなに回らなきゃならんのか…」などと路線図を見ながら溜息を洩らす人達がいた。
僕は、それならそれで神田の街を歩くのも悪くないなと思っていたので、そこまで苦痛に感じなかった。


代官山の蔦屋も楽しいけれど三省堂本店も面白いね。
古本屋さん巡りをしながらアキバを目指してぶらぶら歩いていると…妙に気を惹くカレー屋さんが出現。
う〜む… そうだな。 コレを機に食わず嫌いも克服してみるか…と、表のメニューを見ながら自己啓発に臨んでいると次々に人が入って行くので僕も吸い込まれるように暖簾をくぐった。


僕はカレーが嫌いだ。 自ら好んで食べるコトなどほとんど無い。
舌が鈍感なのか敏感なのか…最初から最後まで同じ味しかしない。
そもそもピリ辛って何なんだ? 辛いとゆうより痛いだけで…美味しいとゆう表現もオカシイと思っている。
そんな訳で、ただでさえカレーと疎遠なのでインドカレーなるものは今まで一度も口にしたことさえも無かった。
これも縁かも。よし、 今日は食べてみよう!…と、インドカレーを頼もうとすると…
お店の外国人?女性が小声で、カライョ、ダイジョウブ?、スゴクカライョ…と僕を迷わせた。
欧風カレーノホウガイイョと強く勧めてくれるので、そこまで言うならと彼女の優しさに応じた。
しかし…待ってる間に店内をキョロキョロしていると、皆はインドカレーを食べているではないか。
うぬぬ…シマッタか? 流されたか? 決意して挑んだものの、覚悟が足らなかったのか?
食事どきでも無いのに皆、旨そうにインドカレーを食べている。僕だけが欧風カレー…
カレーに不慣れな僕は、もしかすると凄くカッコ悪いオーダーを通してしまったのか? お子ちゃまなのか?
そんな不安をよそに欧風カレーをツツイテいると…先程の女性がオイシイカ?と尋ねるので旨いス👍と返した。
だが、ブレた自分が情け無く…決して不味くないカレーなのだが、ただでさえ嫌いなカレーよりはマシとしか感じられず…
そうだ、今からでも遅くない。チョットでいい。ほんのチョットだけ通な連中が食べているあのインドカレーのルーを分けて貰えないものか申し出てみようかと考えていた矢先に後ろから小皿が差し出された。


コレガインドカレーョ、タベテゴランナサィ☺️


おぉ!素晴らしい洞察力!お姉さん、 ありがとう💓
僕は感激し、初めて口にするインドカレーを前に気持ちが高ぶった。
一口パクり🍛
な…なんだコリャあ…、辛いのか?苦いのか?…あ、熱い…。
慌てて水を飲んで振り返ると、彼女はホレミタコトカ顔。
ぬぅぅ…せっかくご好意で出して下さったんだ。残す訳にはイカナイ。
二口目をパクり🍛
ぬぉぉぉ、喉まで痛い…。これはホントに食べ物なのか…?
また水を飲んで振り返り、今度は力いっぱい笑うと…女性は溢れ笑いでヤレヤレ顔。
口も喉も腸も胃も、ひたすら大空襲に襲われ続けた。親の仇もココまで討たれるとアッパレだ。


あ、汗が…。
僕は汗で毛がビショビショになっていた。
しかも頭髪じゃなく、ヒゲだ。
信じられん…汗でヒゲが濡れるだなんて…これまた初体験だ…。


これがカリーか…。
食し終えて焼け野原のような食器を前に呆然としていると…
ダカライッタデショ、カライッテ☺️
いぁいぁ、ご馳走様です、お気遣いありがとうございました👍👍
イイお店で、イイ店員さんだ。素晴らしい👌


お店を後にした僕は缶コーヒーBOSSレインボーで…お口クチュクチュしました。
何がどぅ美味しいのか、サッパリ分からなかったけれども凄まじい衝撃でした。