フライング


寒い。
今日の東京は雪に近い雨が降っている。


家康公は江戸に幕府を開いてサッサと温暖な静岡へ戻ったそうだが…
分かる気がする。


目の覚める美女にも、いまだ出くわしてはいない。
そりゃ、部屋に閉じこもって勉強ばかりしていれば出くわすハズも無い。


までイイ女…求む。



しかし東京は本当に便利な街で、どんなライフスタイルも即受け入れられる。
画一的で窮屈な名古屋では思いつかない自由な発想が湧いて出てくる。
片田舎ではクォンティティと対立したが、東京では受動的に今ある環境で消費人生を送ることもまた豊かさと呼べるのかも?しれない。
それほど発信者が多いとゆう訳だ。
一つ一つシラミ潰しに体験していては時間がいくらあっても足りない。
また、名古屋式のフィルター付き受信BOXで受け取っていては意味が無い。
それじゃ旅行者か永久に他所者だ。
季節的に新卒上京者を多く目にするが、彼らは今から垢抜けして洗練されてゆくのだろうね。
こんな連中がそのうち地方を見下すようになるのかと思うと歯痒い。
運良く恵まれた家庭に生まれたことも才能だろうけれども…浮かれてんじゃねぇぞ、スネカジリどもが。


今の東京はどこか90年代のような惰性を覚える。
ガツガツしていない。
アンニュイとは異なる倦怠的な消費に感じてしまう。
僕が貧乏性だからなのかもしれないが、せっかく親を踏み台にして上京してるなら…
もっと必死に生きればイイのに…ねぇ。もったいない。


僕が身を置いている世田谷は温柔な人達が多い。
僕は通学とゆう理由でこの路線が便利だとゆう事情があるのだが…
そんな僕も含めてどこか人の『妥協』を感じざるを得ない。
それでも大半の比較対象においてココが豊かであるコトは確かだと思う。
住み良い街です。
僕のように底辺からの再出発を始めれば今の暮らしも都落ちと言えようけれども、大概は現存する豊かさを享受しステータスを感じているように思える。
通りがかりの古本屋さんで世田谷ライフなる情報誌を手にした。
そこまで古くないモノで、地域情報やオススメのライフスタイルが紹介されていた。
ふむふむ… 世田谷で暮らすとは、そうゆうコトなのか… 。
紙面には素敵な姉ちゃんがランニングしている姿が見受けられたが、実際は苦学生がジョギングしているだけ。
推奨されるがまま教科書通りに僕もお洒落なウェアでも買って走ってみるか…などと、勘違いしていられるほど若くないことが非常に残念だ。
自前の部屋着兼用ウェアでお洒落な歩道をウォーキングしてみたが、ただのジャージのオッサンでした。 中年腹対策は細々と行うコトにします。



若者達に限らず高い家賃に物理的な制約の中、精一杯生きる人々とゆうのが実情だろう。
愛知の銭をバラ撒いてイキがるほど僕は傲慢にもなれないので、隠居である分相応に身の丈に合った日々を過ごしている。このスタンスのほうが路地裏までを見通し易い。



憧れであった『無責任な仕事』をしてみたいとアルバイト情報を見てみたりもしました。
求職なんぞ20年ぶりかな…
えへへw 自分がソコで働いているのを想像すると嬉し恥ずかしで笑えちゃう。
貴様、んなコトする為にココに居んのか? 孤独を紛らしたいが為のBプランならヤメとけよ。
美容室を見るとダメね。ウズウズしてくる。シザーを持ってこなくて良かった…危ない危ない。


まだしばらく感じましょう。学びましょう。


旅行や出稼ぎに来ているわけではありませんので…
逸る心を抑えて、出費も抑えて、性欲も抑えて、忍んで忍んで勉学に励みましょう。