敗者の音

大捕物を逃して一夜明けた今日、心はボッサボサだ。
アレを手に入れたらアソコへ飾り付けるツモリで楽しみにしていたのに・・・なぁ。
アレの為だけに確保してある空間を見上げると、そこは妙にガランと感じて虚しい。
あと何度クリックすれば相手は降りたんだろう・・・そう振り返っても仕方ないのに、口惜しくてついつい・・・しっかし、敵もなかなかの人物だと思うよ。アッパレやわ。
僕が相場よりも多めに見積もっていた価格の3倍以上の額にまで達していたとゆうのに相手は一向に引く気配が無かった。
よほどモノの価値を知っている人物でなければ、アレにあそこまでの金を積めやしない。
僕だって網を張って2年半も待ち続けていたんだから・・・
ちぐしょ〜・・・くやじぃよぉ・・・。
こんな時、少年がご飯でも差し入れて元気づけてくれれば空腹を隠して腹イッパイだと意地も保てようが、老猫がご飯をねだりに寄って来るだけ・・・これでは落武者狩りにでもあっているような気分だ。


物欲は金で思い通りになる依存。
それを超えたモノポリィな物捕りぃだったのに・・・はぁ。
コーヒーもタバコも苦いだけで、じぇんじぇん美味しくにゃい。


田舎者は今日も量販車を一家総出で磨いてやがる。訳解らん。


はぁ。 ほんとドナドナやわ。